「今を生きる」

🔸根っこワークワンポイント配信

20250628

 

▪️11日間だけ咲く花が教えてくれた、「今を生きる」ということ

 

京都・建仁寺、両足院に咲く「半夏生」という花をご存じですか?

 

その花は、夏至からたった11日間しか咲きません。

真っ白になりきらず、うっすらと化粧をしたように白く染まる姿は、

どこか人の心の奥にやさしく触れる、儚く美しい存在です。

 

 

大阪での仕事を終え

その花に会うために京都を訪れました。

 

そして気づいたのです。

この“11日間だけ咲く”ということが、どれほど大きな意味を持つのか。

 

両足院には、この花の咲く11日間拝観できます。

 

私たち限られた時間の中を生きています。

始まりがあれば、

必ず終わりがある。

 

「いつかやろう」と思っていたことが、

「今しかできないこと」に変わる瞬間がある。

 

花が咲くように、人生にも「今、咲くべき時」があるのだと思うのです。

 

仕事も、人生も、人との関係も、、、

 

今が、一番の時。

 

完璧でなくてもいい。

半夏生のように、不完全だからこそ、心に残る何かがある。

 

先延ばしにしてしまいがちな“やるべきこと”や“伝えたい思い”こそ、

この瞬間にこそ、大切に向き合いたい。

 

「今を生きる」

ことの意味。

「今、咲く」

ことの尊さ。

 

この瞬間にできることを、心を込めて。

たとえ小さくても、誰かの心に届くように。

 

文責)野口悦子