■エイジズム

🔶根っこワークワンポイント配信

20240412

 

■エイジズム

 

人生100年時代と言われる中で

性差別と同じように、

エイジズムとは、年齢を理由にした偏見や差別のことだそうです。

 

WHO(世界保健機関)はエイジズムについて、年齢を根拠にする

「固定観念(=考え方)」「偏見(=感じ方)」

「差別(=行動)」

の3層があると指摘しています。

 

わかりやすく言うと、「いい年してこんな格好をするなんて」

 

「~するには年を取りすぎている」

 

と決めつけたり、人が何かを物忘れしたらすぐに「年を取ったからな」

と言ったりすることは、無意識な年齢差別の表現にあたるのだそうです。

 

「老い」とは人としての価値が下がることとして、

 

それに抗うためにアンチエイジングに精を出したり、老いた自分に相応しくあるために行動範囲を制限するような、自分に対する偏見にもエイジズムの表れがあるとも指摘しています。

 

エイジズムは、1969年、アメリカ国立老化研究所の初代所長であったロバート・ニール・バトラー(Robert Neil Butler)が提唱したのだそうです。

 

一方で

アメリカの心理学者スーザン・フィスケは、若者が高齢者に期待する行動(ステレオタイプ)として典型的な3つのパターンがあると説明しています。

 

* 継承

年配の人は「自分の番がある」と思い込んでいることが多いが、若い世代のために道を譲るべきだ

 

* 消費

限られた資源を、年配の人ではなく若い人のため(自分自身)に使うべきだ

 

* アイデンティティ

喋り方や服装など、若い人のアイデンティティを盗まないでほしい。年を取ったら、相応に振舞うべきだ

 

年を取ることは,リスクなの?

と考えてしまうけど

 

「エイジウェル」

という新しい言葉があります。

 

エイジズムが、

年齢による偏見、差別のことを意味するのに対して、エイジウェルは、

 

「挑戦と発見によって、ポジティブに歳を重ねる」

素敵な言葉ですね!

 

 ポジティブに歳を重ねる、だから高齢の人などの特定の年齢層に限らず、いつまでも人生をポジティブなものとして生きていこうという提言になるでしょうね。

 

「年齢を差別」という言葉を自分に当てはめてしまうと,被害者意識がうまれ人生そのものの可能性に目を閉じてしまいがち。

せっかくの人生がもったいないですね。

 

可能性は、なにができる・できないではなく、どこまでも可能性があることの可能性でもあります。

 

可能性って

差別を超えた,人間同士のテーマじゃないかな?

 

自分とはなんだろう。

生きる意味はなんだろうということが、共有するテーマとして考える。

 

表面的な、問題にとわられずに、人間の内に秘めた不思議や,可能性が、いかに大きいかという価値が、私がエイジズムの対極に思うことです。

 

一度きりの人生

いのちは誰かに評価されるのものではありません。

 

春色の気持ちを持って

今日も

お出かけしてください。

 

 

文責)野口悦子