
🔶根っこワークワンポイント配信
20240308
■人に対してできること
生きていく道をひらくとか、心を磨くとか、相手を生かすとか・・・
善い生き方にしていく為に、仏教には
「無財の七施」
という教えてがあります。
仏教では布施を施すことがもっとも大切な仏教修行と言われています。
お釈迦様は
「財力や智慧がなくてもできる施しがある」
として、次の7つを挙げています。
①眼施(げんぜ)
優しい眼差しで人に接すること。
②和顔悦色施(わがんえつじき施)
にこやかな、穏やかな顔で人に接すること。
③言辞施(ごんじせ)
優しい言葉をつかうこと
④身施(しんせ)
自分の身をもってできることをする。
⑤心施(しんせ)
自分以外の人やものに心を配ること。
⑥床座施(しょうざせ)
席や場所を他の人に譲ること
⑦房舎施(ぼうしゃせ)
急な雨が降ってきた時、軒をかす。自分の家を提供すること。
人に対してできること。
優しく微笑んでいることもお布施なのですね。
先日、整骨院での出来事です。
中学生とか、高校生の子供達の運動靴で、玄関がゴチャゴチャになっていました。
わたしは、靴をきちんと揃えて、玄関を整わせ、スリッパには履き替えました。
中学生らしい少年2人が、治療が終わり、おしゃべりしながら、無造作に靴を履いたとき、並べていた靴が、またグチャッとなりました。
すると、ひとりの少年が、グチャッとなった靴を、丁寧に揃えて玄関の外にでていきました。
1時間半後、私が治療を終えて玄関を出る時にも
靴達は、キチンと揃えられていました。
私が靴を揃えたことを自慢したいのではなく、
1時間半の間に、入る人もいれば、出て行く人もいたでしょう。
言葉にだすこともなくそれぞれの人が、靴を揃えていたことが嬉しかったのです。
布施とは、
優しく生きること、
丁寧に自分を生きるためのことなのでしょう。
それを理屈からではなく、小さな玄関で気づかせてもらえた出来事でした。
靴を揃える、、、
心も揃える、、、
小さな改革に成功した
革命家にでもなったような私でした。
文責)野口悦子