■母の誕生日

🔶根っこワークワンポイント配信

20240126

 

■母の誕生日

 

生きている間は輝いていてください

 

思い悩んだりは決してしないでください

 

人生はほんの束の間ですから、そして時間は奪っていく物ですから

 

サイキロスの墓碑銘に記されている詩です。

 

世界最古の

完全な形で残っている世界最古の楽曲でもあります。

 

紀元前2~1世紀頃の作品で、セイキロスという人物が妻のエウテルペのために立てた墓石に彫られていたものです。

 

行間には古代ギリシアの音符による旋律の指示あり、歌詞(歌)であると考えられています。

 

最後のメッセージは、

 

わたしは墓石です。

セイキロスがここに建てました。

 

「決して死ぬことのない、とこしえの思い出の印に」

 

と言葉が添えてあり、セイキロスの墓碑銘と呼ばれています。

 

私達が、亡くなった人に対して、安らかにと願うように、亡くなったかたからも、願われ、祈られていることに気付かされます。

 

そして、そのメッセージは、生きているということが、死によっても分かつことできないものがあることの証明とも考えられます。

 

今日は母の誕生日。

昭和9年1月26日生まれです。

 

寿命は尽きても、

母から受け継いだ、

命が私の中に刻まれています。

 

3月には、息子に子供が生まれます。

お嫁さんのお腹の中で

動いている命を愛おしく感じます。

 

命の「つなぎ目」は目には見えないけれど、ドクドクと音を立てて脈打つ鼓動で感じられます。

 

仏壇に手を合わせ

母を思い

母が生まれてきた日を祝います。

 

人生とは、命を繋ぎ

今世で出会った人への

未来にあてた手紙のようなものではないかと思います。

 

生きるというのは、そうやって手紙を書き綴っていくことかも知れませんね。

 

お母さん

 お誕生日おめでとう。

 

文責)野口悦子