🔶根っこワークワンポイント配信
20231229
■師走
師走は、毎年毎年、慌ただしく走り続け、当に師走と感じながら、お正月の準備をしています。
今年は、年齢的なものなのか、断捨離や終活についての話題が多かったと感じます。
単に、ものを捨てようとか、迷惑をかけないためと考えると人生を終えることが目的のように感じてしまいます。
言葉が先行して、合理性を優先し、人生を終えることはのために焦点をあてたくはないです。
人生の目的は、生きることですもの。
私は生活の仕方こそ、こころのあり方を投影するものと思ています。
日本には、折々に整えるとか浄めるという行事や習慣が残っています。
お正月を迎える年末も、そんなことを考える時節です。
新しい年を迎えるということは、歳神さまを家にお招きする行事です。
綺麗に掃除をし、玄関に松飾りをし、花を活ける。
歳神さまは、松の木を目指して降りてくるそうです。
お供えのお餅は、玄関と、神棚、お仏壇、床の間に!
それは、歳神さまが鎮座していただくための座布団だから。
子供の頃から、お正月の準備をする時に父が話していました。
お節料理にも、ひとつひとつの意味があります。
三が日は、お箸は祝い箸を使います。
祝い箸は両端が細くなっているのが特徴で、どちらを口に入れてもよくなっています。
片方は神様が、もう片方は人間が使うためで、神様と人々とが同じものを共にいただくという「神人共食(しんじんきょうしょく)」を意味するそうです。
新年を無事に迎え、神様への感謝をあらわすお供え物としてのおせち料理やしきたり。
今では、なかなかできないことになってしまいましたが、その意味は、すべて 「心」に行き着きますね。
いまさらですが、いまのようだから忘れてならないことです。
元旦は、家族が
なごやかに語り合い、
祈りと感謝を感じる日。
それが神代の時代からの変わらぬ理想だと思います。
今年はお世話になりました。
良い新年をお迎えください。
文責)野口悦子