■エイジズム

🔶根っこワークワンポイント配信

20231215

 

■エイジズム

 

人生100年時代と言われていますが、現実には、

「エイジズム」という新しい言葉が問題になっているようです。

 

エイジズムとは、年齢のみを理由にした偏見や差別のことです。

 

広義にはすべての世代間の偏見や差別を指し、狭義には高年齢者に対する偏見や差別のことを指していると言われています。

 

WHO(=世界保健機関)はエイジズムについて、以下の3つの層を指摘しています。

 

年齢を根拠にする「固定観念(=考え方)」

 

年齢を根拠にする「偏見(=感じ方)」

 

年齢を根拠にする「差別(=行動)」

 

エイジズムが身体的・精神的な健康に及ぼす影響について警鐘をならしています。

 

孤独感、抑うつなどの原因を年齢に求めたり、

 

加齢に対する否定的な見方(見た目であったり、AIや、SNSなどの使用は難しいという偏見など)

 

定年を、自分の価値として受け入れてしまうことに問題の根っこがあるかもしれません。

 

自分は社会の役に立たない。

老後を生きているに過ぎない・・・

エイジズムは本人自らが自分を年齢で、差別するという側面ももっているのではないかと思います。

 

孤独になってはいけません。

 

恋をするのも良いでしょう。家族や友人など、「かけがえのない存在」

を心に持つことが、人生の宝物であり、修行とも思います。

 

「かけがえのない」という言葉は、ほかにかわりがないということ=唯一無二のことです。

 

相手の欠点を見ながらそれも含めて、まるごとの存在として受け入れることですね。

 

その意味の重さは相手ではなく自分が引き受けるもの=自分の生きる価値にも匹敵するものでしょう。

 

よき友を得るにはよき友となること。

 

我こそはと思い上がりではよき友にはなれませんね。

 

一度きりのこの人生です。

 

命とは、日々を喜びのうちに生きる責任があると感じます。

 

30代,40代から80代,90代までも、

互いの年齢や世代を超えて同時代に生きているという奇跡の中で、慰め合い、励まし合い、補い合うこで,作り上げる今日もあります。

 

当たり前の一日などあららません。

 

共に生きるもの同士で生み出す優しさの力が、今日を良い一日にすることと思います。

 

文責)野口悦子