🔶根っこワークワンポイント配信
20230822
■For you
塩狩峠の頂上にさしかかった時、
突然客車が離れて暴走し始めた。
声もなく恐怖に怯える乗客。
政雄は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた……。
この先
急カーブがあり、このまま機関車が逆走すると、
転倒して大事故、
乗客が脅え、子供が泣き叫ぶ、
多くの犠牲者の惨状が浮かびます。
政雄は、客車を止める為に必死、
しかし、暴走は止まりません。
万策尽きた政雄は、
機関車の一番後ろに行き、
天を見上げ祈り、
次の瞬間、
客車が暴走する線路へ身を投げます。
鮮血が流れ、
列車は、奇跡的に止まりました。
大事故になる一歩手前です。
自分の体を線路の下敷きにして、
客車の逆走を止めたのです。
1909年(明治42年)2月28日この出来事は、
実際に起こりました。
機関車を止めた青年は、
もうすぐ結婚を控えていた長野政雄さんです。
北海道の塩狩峠で起こった実話です。
私は、この話を10歳で聞きました。
理解できなかった。
「死」がわからず、
人は死んだら何処へ、、、
不安で、とても怖くて、
夜布団の中で、一晩泣き明かしたのを覚えています。
なぜ、この人は自分を投げ出し人々を
助ける事が出来たのか?
ビジネスをしながら生きる事は、
For meではなく、
For youだと
カッコよくセミナーしています。
しかし、
本当の意味でFor youが出来ているだろうか。
For youを貫いた出来事が塩狩峠。
長野政雄氏の生き方に、今さら感動します。
多くの人に関わるビジネスの世界、
For youに生きる為に、
私に何が出来るだろう。
塩狩峠を想い、
あらためて生き方を問われます。
今日も、良きチャレンジを。
文責)山上マミ