▪️人生の揺さぶりとおみくじ

🔶根っこワークワンポイント配信
20221024
▪️人生の揺さぶりとおみくじ

根っこワーク協会、顧問の岩田洋治先生の行動科学研究所のセミナーで、
比叡山延暦寺に行ってきました。
日本各地のお寺や神社で引くことができる「おみくじ」ですが、その発祥の地が比叡山延暦寺にあると言われていることをご存知でしょうか?
比叡山延暦寺は、山全体が天台宗の修行の場所であり、その広大な寺域を3つの地域に大別し、東を「東塔(とうどう)」、西を「西塔(さいとう)」、北を「横川(よかわ)」と言います。
その一つの寺域「横川」におみくじ発祥の地として知られる「元三大師堂(がんざんだいしどう)」があります。比叡山内でも最も北に位置するエリアで、「元三大師堂」はかつて元三大師様の住房があったところ。比叡山鬼門封じの場でもあります。

元三大師みくじ

発祥の地に来たのだが、おみくじを引きたいと思うのに、おみくじはない!
お坊さんに伺ってみると、

ここでのおみくじは、運試しのおみくじではないとのこと。予約が必要であり、迷いや悩み事を詳しく紙に書いていただきます。
その内容をもとに面談し、おみくじを引いたほうが良いかどうかを判断させていただきます。
引くと決まれば、お経を唱え、私たちがおみくじを引きます。
その後、お部屋でおみくじの内容、いわゆるお大師様のお答えを解説いたします。
このおみくじは将来を予言するものでも、吉凶を占うものでも、また、ご自身の決意を後押しするものでもございません。
どちらの方向へ進むべきか自分では判断できないという人生の岐路に立たれた時に、お大師様に決めていただくというものです。

「元三大師堂」のおみくじは自身で引くおみくじではなく、當執事に引いていただくという、1,000年以上前に行われていた当時の形式を今もなお踏襲されています。

慈眼大師天海が夢のお告げにより発見しなければ「おみくじ」は日本の文化として、日常の一部として残っていなかったかもしれません。

どのような事や物にも始まりがあり、それを伝えて行く人たちがいます。今、私たちの周囲にある物や事は簡素化され、便利ではありますが、そのもの自体のルーツや意味、そこに込められた思いなどを考えてみる機会となりました。

凶こそ今日の道標
100番目凶

侍が裸足で琴を担いで山道を歩いている姿と5言絶句の漢詩が書かれています。
「世の中に失望し山に入る。大事な琴だけを持って。たとえ隠者として山に住んだとしても、そこで良い指導者に巡り合わなければ、ただ心は虚になるばかり。それに加えて心は乱れて迷いが生じてくる」と。

全てを失いかけても、これだけは失いたくないもの。それは何か?

メッセージは
世間の目にかき乱されることなく、内なる目を持ち、師を求めよ!

と書かれているんですね!
(永田円了 人生をゆさぶる著引用)

吉が凶か!
凶が出たら運気が悪い!
そんな思い込みを、今日からリセットしてくださいね💓
辛さを乗り越えるヒントに、おみくじに書かれているメッセージを、深読みしてみると良いですね。